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豊場惺也と窯下窯の器展

平成16年12月14日から平成17年1月16日まで
(会期中:祝祭日・月曜日は定休
年末年始平成16年12月月27日より平成17年1月7日まで休廊)

豊場惺也作品1
美濃で作陶活動をされている豊場惺也氏と窯下窯の器を展示致します。
是非ご来店下さい。
 やきもの好きの酒好きにとって、酒器の愛玩ほどたまらないものはない。それは眼の愉しみだけでなく、直に手の触れる愉しみがあるからだ。それだけにこだわりも一段と強い。
 豊場さんの酒器は、そんな酒好きにとってたまらない酒器である。その理由は、志野、黄瀬戸、瀬戸黒、粉吹と、バラエティーに富んでいるだけでなく、どれを取っても寸法がよくとても握り具合がいいからだ。とくに、酒盃の口当たりのよさに至っては絶妙である。
 今回は、豊場さんの酒器を中心に、窯下窯の湯呑も並べられる。豊場さんの窯で三十年働いておられる新渡戸さんの作品だ。いい腕を持ちながら、なぜか湯呑以外作られない。そんな欲のない人柄だけに、彼の作る麦藁手の湯呑はとにかく評判がいいようだ。
(日本陶磁協会主任研究員 森孝一)
陶歴
昭和17年      刀剣鑑定家 豊場重春の四男として名古屋に生まれる
昭和35年      荒川豊蔵に師事、修業
昭和49年      可児市久々利大萱に窯下窯を築窯、独立
昭和52年      名古屋にて初個展、以後各地にて個展開催
平成元〜3年  作陶30周年展を各地にて開催。日本橋三越、他
          ミュンヘン(ヤーンギャラリー)にて個展
平成12年      日本橋三越本店、島屋大阪店にて作陶40周年展
平成15年      日本橋三越本店にて還暦記念展開催
平成16年      ミノ・セラミックス・ナウ2004(岐阜県現代陶芸美術館)に出品
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